大学入試攻略シリーズの第2回、今回もクイズからです。
私立大学入学者のうち、推薦で入学する人は何%くらいでしょう??
正解は、55.6%です。
つまり、半数以上が推薦で合格しているということになりますね。
なお、国公立大学では一般入試の割合がまだ高いですが、全体を合わせても45.1%が推薦入試です。
では、大学の推薦入試はどんな仕組みなのでしょうか?
大きく分けると、『総合型』と『学校推薦型』に分かれます。ざっくり見ていきましょう。
●総合型は、以前はAO入試とも呼ばれていました。学力試験ではなく、小論文やプレゼンテーション、面接、志願理由書など、大学によって様々な課題の中で人物を総合的に評価する入試です。もちろん高校の成績も重要ですが、あくまで評価項目のうちの一つなので、本番で逆転を狙うこともできます。一方で学力試験とは違い、「これだけ勉強すれば受かる」という基準があいまいな面もあります。
●学校推薦型は、千葉県の私立高校の推薦と似ていて、高校の内申点(評定平均)が学校の定める基準を満たした場合に推薦がもらえます。つまり、高校の日々の授業やテストを頑張ることで推薦合格がもらえるのです。
ただし、高校入試の推薦と大きく違う点が、
高1~高3の3年間の平均で評価する
ことです。
高校入試だと、中3前期の成績しか使わないことがほとんどだったので、中3になってから本気を出して頑張る、ということが可能でした。
しかし、大学入試では高1の成績も評定平均に含まれます。例えば、高1で13科目の授業を受けて評定平均が3(定期テスト60点ぐらい)だったとします。しかし、高2で本気を出して10科目の評定平均を4(定期テスト75点ぐらい)に上げました。この場合、評定平均は
(3×13 + 4×10)÷23 ≒ 3.4
となります。つまり、高1の平均が低い影響で、高2で頑張ってもあまり上がらないのです。
ちなみに日大の学校推薦の基準点が3.5以上(学部によって異なる)ですので、この場合は点数が届かない結果になってしまいます。
●まとめ
① 約半数が推薦で大学に合格している
② 学校推薦は高1の成績も含めて平均する
つまり…
大学入学のためには、高1から定期テストで点数を取る必要がある
ということです。
特に高1は、受験も終わり、環境も大きく変わり、つい勉強の時間を確保できなくなりがちです。
しかし、そこで踏ん張って地道に努力を続けることが、結果的に大学合格への最大の近道になるのです。
では、一般入試(共通テスト、個別試験)で大学を目指す場合は…?
それは次回のテーマにしましょう。