公立高校入試の傾向が変わりました!+平均点予想

今年も千葉県公立高校入試が終わりました。

中3生の皆さん、お疲れさまでした!

テストが終わって自己採点に来てくれた生徒たちは、ほっとした表情、自信ありげな笑顔、少し不安げな表情など様々でしたが、みんなそれぞれやり切った顔で帰ってきてくれました。

さて今年の入試ですが、数学と英語の傾向が変わりました。

数学は、従来は

 大問1:計算問題 5点×6問

 大問2:小問集合 5点×5問

だったのが、

 大問1 (1) ①~③ 計算問題 5点×3問

     (2)~(5) 小問集合 3点× 8問 作図6点×1問

となりました。

去年までは、計算だけで5点×6問=30点と配点が非常に高く、偏差値30台の高校では最低限ここを押さえればOK、というような雰囲気でした。

しかし今年の形式だと、計算だけでは15点までなので、計算だけでなく各分野の基本問題は一通り押さえておく必要があります。

また、大問5では、点の移動に関する問題を、登場人物の会話に合わせて考えていくという、大学入学共通テストのように文章の読み取りが非常に重要な問題が出題されました。

英語は、大問7が去年までは「短い長文×2つ+資料の読み取り1つ」だったのが、今年は「長めの長文+資料の読み取り1つ」になりました。昨年までは長文が苦手な生徒でも、10行程度の短めのものならば取り組みやすかったのですが、今年はある程度の長さの長文を読んでいくことが求められました。

こちらも共通テストと同様、長文の読み取りを重視する傾向が見られます。

この影響もあり、平均点は昨年よりも下がると予想しています。

千葉学習塾協同組合で収集した自己採点データより、予想平均点は

「269.3点」

となっています。

昨年が286.2点でしたので、やはりある程度下がりそうですね。

大学入試の変化とともに、やはり高校入試も「読む力」を重視する方向に変化しつつあります。 (もちろんベースとなる知識をつけるのは大前提ですが)

ということは、今後はさらに「中3夏からの追い上げ」というある意味付け焼刃の学習では間に合わないテストになっていくと思います。

普段から読む力とスピードを、日本語・英語共にトレーニングしていくことが、高校入試・大学入試への一番の対策になるでしょう。

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