昨日の県教育委員会定例会にて、来年度以降の入試日程・変更点が発表されました。
・令和8年度入試の日程(2/17(水)、2/18(木))
・国語聞き取り検査の廃止(現中1、R9年度入試から)
・調査書の総合所見など記述項目の削除(現中2、R8年度入試から)
2点ともかねてより入試に関する協議会で言われていたことでしたが、正式に変更時期が決まりました。
国語の聞き取り検査については、
① 日本全国で見ても3県しか実施していないこと
② 問題量が多く、聞き取り検査があると試験時間が足りないこと
③ 「話すこと・聞くこと」の能力については対話文などでも測れること
から、廃止の方向となりました。
一番大きいのは時間的な問題で、50分の試験時間内で
・聞き取り(7分ほど)
・漢字(8問)
・説明文
・物語文
・古文
・作文(200字)
を全てこなすのは至難の業でした。作文に10分ほど使うとして、リスニング・漢字とあわせて20分はかかるので、残り30分で読み取り2題と古文を解かなければいけない状況で、やむを得ず読み取り問題は本文を読まずに適当に解いてしまう生徒も多い状況でした。
調査書の項目についてですが、削除されるのは
「総合的な学習の時間の記録」「出欠の記録」「行動の記録」「総合所見」
の4項目です。
まずは記述形式の項目について、点数化するのが難しいため高校であまり活用されておらず、一方で生徒全員分を書く中学校の先生の負担が大きいという点から削除になりました。
また、出欠記録に関してはコロナ禍をきっかけに議論が進み、様々な理由で学校に行かない期間があった生徒に対する配慮・チャレンジの機会を確保するという観点で削除されました。
具体的な影響としては、現在公立高校入試の評価基準で「欠席日数が~日以上の場合は審議対象とする」というような学校が多く見られますが、こちらが無くなっていくと思われます。
ただし、今回の調査書の件は公立高校向けのフォーマットの話で、私立高校については別の形式で調査書が作成されると思いますので、変わらず欠席日数の条件は残ると思われます。
最後に入試日程ですが、こちらは「2月の第3火曜日・水曜日」に固定化する流れになっています。この流れでいけば、令和9年度入試は2月16・17日になりそうです。
曜日の関係上1年で1日ずつ早まり、令和11年度に1週間遅くなって2月20日、という感じです。
その他今年度入試からは全校出願のオンライン化・キャッシュレス化が始まるなど、年々少しずつアップデートされていっています。
引き続き情報収集をして、共有していく予定です。