昨年度の千葉県公立高校入試において採点ミスが発覚し、本来合格であった生徒が不合格になるなど大きな問題となりました。
(調査によると県立高校120校中の92校でミスが見つかったようです。)
その対策として令和6年度入試から、解答用紙に一部マークシート形式が導入されることが決まりました。
内容を抜粋すると、
1.解答用紙を、マーク式と記述式の併用型に変更する。
2.出題内容は従来通り。
(今まで選択問題も「ア」などと書いて回答していたところを、マークシート形式にする)
その他にも採点ミスを防ぐための変更がいくつかありますが、受験生に直接関係するのは上記の2点です。
まず安心していいのは、「出題内容が変わるわけではない」ということです。
昨年までも選択問題と記述問題が両方出題されていました。その選択問題の解答方法が、マークシートになるだけだと思われます。特に勉強する内容を変える必要はありません。
マークと記述の混在した解答用紙のイメージは、例えば以下の東京都のものが参考になるでしょう。
注意しなければいけないのは、マークミス等がないように解答形式に慣れていかなければいけない、という点です。
マーク式と言えば大学入学共通テストですが、毎年「マーク欄が1個ずれてしまった」「答えがわかっていたのにマークし忘れた」等の声が一定数聞かれます。
この点は、今年からの変更になるので過去問で慣れておくことができません。8月に千葉県教育委員会から発表される予定のサンプルを参考に、三和では練習用の解答用紙を作成して生徒たちには練習してもらう予定です。
まずは、「HBまたはBの鉛筆で塗る」「読み取りミスがないように、かつ素早く塗る練習をする」「必ず問題用紙に答えを書いてから、マークシートに写す」など、基本的なところは身につけさせていきたいですね。
なお、VもぎやSもぎは年末から新しい解答用紙に対応するようです。
他にもデジタル採点システムの導入や、ボーダーライン付近の生徒についてはチェック作業を行うなど、採点ミスを減らす具体的な方策が出ました。その意味ではある程度安心して受検できるようになったと言えるでしょう。
一方で、マークシートが混在する形式に慣れる練習をしていくことで、実力通りの点数を取れるように対策していく必要がありますね。